家を購入するにあたり、配偶者や家族と一緒にローンを返済する、ペアローンという方法もあります。
ペアローンの特徴やローンを組むことによる利点、返済するときの注意すべきポイントについて、具体的にみていきましょう
家を購入する際に組むペアローンの特徴とは
ペアローンとは、購入する物件に同居する家族などと一緒にローンを返済していくことです。
どちらも債務者となり、個別にローンを契約をします。
別々の契約なので、借り入れる額も月々の返済額も異なります。
同時にお互いが連帯保証人となります。
また、団体信用生命保険も別々に加入します。
家を購入する際に組むペアローンのメリットとは
家を購入し、住宅ローンをペアで返済することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
主に以下でご紹介する3点があります。
借入する額を増やすことができる
2人の収入を合算したものに対して、金融機関は審査をおこないます。
収入額が大きくなるため、単独で組むローンと比べて、借り入れ金額を多くできます。
借入できる金額が多いと、その分購入する家の選択肢を増やせます。
住宅ローン控除が2人とも適用される
住宅ローンの返済をしている間、一定の条件を満たせば、ローン残高の1%(2022年からは0.7%)が所得税から控除されます。
ペアローンにすることで、どちらにも住宅ローン控除が適用されます。
現時点では新築物件を購入した際には最大13年間適用されますので、トータルで見ると大きな節税効果があります。
売却時の控除が2人とも適用される
購入後、家を売却することになり、その結果利益が生じても、3,000万円までは控除される制度があります。
ペアローンの場合は、2人ともこの控除を受けられるメリットがあります。
家を購入する際に組むペアローンのデメリットとは
ペアローンのデメリットも把握しておきましょう。
諸費用が倍かかる
住宅ローンを契約する場合、登記手数料や事務手数料といった諸費用がかかります。
ペアローンではそれぞれが独立したローンを契約することになりますので、その分、諸費用も倍の金額が必要となります。
離婚をしても返済が残ることがある
夫婦でペアローンを組み、返済中に離婚をしてしまうケースもあります。
離婚後、家を売却してもローンが完済できない場合や、どちらかが住み続けたいと希望する場合もあります。
その場合は、引き続きローンの返済をしなければいけません。
また、お互いが連帯保証人になっているため、離婚後にどちらかが滞納をしたらもう一方に返済する義務が生じてしまいます。
団体信用生命保険の効果が薄くなる
ペアローンは、2人とも別々に団体信用生命保険に加入することになります。
万が一どちらかが死亡した場合には、その方のローンは保険で支払われますが、もう1人の契約した分のローンはそのまま残ってしまいます。
まとめ
ペアローンでは、住宅ローンを2人で契約することによって、借入額を増やせて選択肢が増えるなどの利点もあります。
一方、離婚時に問題が起こりやすいなど注意すべきポイントもあります。
特徴やメリットとデメリット、それぞれについて把握した上で、返済計画を立て、納得のゆくローンを組むようにしましょう。
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